着物 現在の洋服に対して、和服といわれているものです。普通の大人の着物は一反（たん）の布から仕立てます。一反とは、はば九寸五分（36cm）、長さ三尺（11.4ｍ）の着物の布のサイズです。着物は長方形の布を組み合わせて作られているので、洋服に比べて布を無駄なく使っています。また、着方によって年令に関係なく太っている人も、やせている人も同じ着物を着ることができます。着物は祖母から母へ、その娘へと次々に受けつがれて大切にされてきました。また、着物を着るときは前身ごろの右側をまず体にあて、その上に左側を重ねるのが正しい着方で、これを右前といいます。その逆は左前といって死者をほうむるときの着せ方です。 昭和初期