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うちわ うちわ

うちわは、かまどや七輪(しちりん)に火をおこしたり調節するための大切な台所道具でもあり、また、江戸時代には涼(すず)むことはもちろん、庶民の粋(いき)を演出する小道具でもありました。江戸時代には役者や美人画の浮世絵がえがかれ、現在でも、人気アイドルや女優の写真が印刷されています。また、渋(しぶ)い柿(かき)の実からとれる柿渋(かきしぶ)という液体を表面にぬったうちわは、丈夫で水にも強く、台所には欠かせない道具だったので、しゃくしつつには必ず1,2本さしてありました。

昭和中期
40.5cmと35cm
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