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薬箱 薬箱

今でいう救急箱です。年2回、薬屋が薬の補充(ほじゅう)と集金に各家庭をまわっていました。秘伝(ひでん)の薬を持って全国を売り歩いていた越中富山(えっちゅうとやま)の薬売りは大変有名です。江戸時代中ごろにこのような販売方法が成立しましたが、明治以降、さらにさかんになりました。こども達にとって訪(たず)ねてきてくれる薬屋は、おみやげを持ってきてくれる上にめずらしい話を聞かせてくれる人気者でした。また、箱の側面や内側に伝票がはってあり、これを見ると、前回はよくカゼ薬を飲んだな、なんてことがわかります。

昭和初〜後期
高さ10cm x 幅17cmと高さ12cm x 幅19cm
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