桶（おけ） たるや桶（おけ）の使い道は、日常生活のあらゆる場面にみられます。たらい、はんぞう、飯櫃（めしびつ）、角だるなど、大きさも利用方法もさまざまです。その上、木でできているので再利用されることも多くありました。例えば大きなたるや桶は、新しいものをまず酒の醸造（じょうぞう）に使い、古くなるとそれをしょうゆの醸造に使い、さらに古くなったものは農家でつけものやみそ、肥料（ひりょう）のために使われました。そして最後には焚（た）きつけの材料になりました。写真の大きな桶は染料を洗い落とすための洗い桶です。 昭和初〜中期 直径87.5cm x 高さ68cmと直径28cm x 高さ29cm