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ダルマストーブ ダルマストーブ

明治終わり頃、いろりや火鉢で手先をあたためることしか知らなかった日本に、部屋全体をあたためることができるストーブが輸入されると、それをまねた石炭や薪(まき)ストーブが作られ、急速に広がっていきました。石炭ストーブの代表といえるのがダルマストーブで、その形がダルマに似てでっぷりしていることからこの名前で呼ばれるようになりました。大型で火力も強かったので、かつては駅や学校の教室などでよくみられ、冬の風物詩でした。子供たちは朝学校に登校すると、だるまストーブのそばでお弁当の場所とり合戦をくりひろげていました。ストーブに近すぎず遠すぎず、ちょうどよい場所がとれた子供は、お昼にあたたかいお弁当にありつけたのでした。

大正〜昭和中期
高さ67cm
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