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燭台(しょくだい)
覆いがある行灯(あんどん)などは、火を風から守り光を反射させる照明器具ですが、ろうそくや灯油(とうゆ)は覆いのない直火の照明器具です。写真は一本のろうそくをたてて使う燭台ですが、しん切りばさみと呼ばれるピンセットのようなものがついています。これは、当時のろうそくのしんは完全に燃焼せずに炭になったまま残ってしまい、暗くなったりろうが流れたりするので、絶えずしん切りという作業が必要だったためです。女性のかんざしの先が二またになっているのは、行灯の灯心(とうしん)やろうそくのしん切りをするのに都合がよかったためといわれています。
高さ69cm
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