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つるべ桶 つるべ桶

水道がひかれる前、飲み水は、沢の流れを引いたり井戸から汲み上げた水を使っていました。井戸の上には木材で櫓(やぐら)が組まれていて、横木に車を固定し、その車に縄をかけ、縄の両端に水桶をつり下げていました。一方の水桶をおろして水を汲み終えると、反対側の桶がつけられている縄を引き下げ、水が入った桶が手もとまで上がってきます。この時、カラの桶は下りていって着水する仕組みです。こうした繰り返しで水を汲んでいました。原理は簡単ですが、つるべがうまく着水しないと桶に水が入らず、水汲みはコツのいる仕事でした。また、つるべに鉄のたががはめられているのは、重くして落下速度を速めるためと丈夫にするためです。

直径21cm x 高さ33cm
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