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ます ます

お米や粉、しょうゆや酒などの量を正確にはかるための道具です。645年の大化の改新の時に基準が定められましたが、時代によっては、商人達が同じ量でも、買い入れるときは大きなますを使ってたくさん仕入れ、売るときは小さなますを使って少なく売ったりするなど、基準があやふやになって混乱してしまうこともありました。そのため江戸時代には幕府によって厳しく定められ、明治時代になってもそのまま江戸時代の基準が使われ続けました。また、ものの量をはかる時はますに少し多めに入れて、「とかき」という棒(ぼう)を使って余分な部分をおとして平にしました。そのためますの縁(ふち)がこすれて減らないように鉄で補強(ほきょう)しました。このような鉄で補強してあるものを「つるかけ」と呼びます。ちなみに一合(ごう)=180cc、10 合=一升(しょう)、10升=一斗(と)、4斗=一俵(ぴょう)=約60kgになります。
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