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千歯こき 千歯こき

江戸時代中頃に発明された脱穀機です。稲や麦の収穫後、歯と歯の間に穂をさしこみ、勢いよくひっぱって脱穀します。千歯こきが発明される前までは、脱穀は扱き箸(こきばし)を使った大変手間と時間のかかる作業でした。脱穀になると近隣の未亡人などが臨時に雇われていましたが、千歯こきの登場によって人を雇う必要もなくなり、千歯こきは「後家(ごけ)倒し」とも呼ばれました。この辺りでは、千歯こきは万の歯がついていると表現され、「マンガ」ともいわれていました。

昭和後期 歯以外は複製
歯の幅21cm x 歯の長さ23cm
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