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「文化財収蔵庫」に収蔵されているいろいろな道具などを
たくさん紹介します。
また、その道具を使ったムービーもご覧ください。
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旧石器時代 縄文時代 弥生時代 古墳時代 戦国時代
縄文時代の出土品と用語解説
押型文土器(おしがたもんどき) 押型文土器(おしがたもんどき)

縄文時代早期(じょうもんじだいそうき)に作られた土器(どき)です。細く丸い棒(ぼう)に模様(もよう)を彫刻(ちょうこく)し、それを土器の表面(ひょうめん)に押しつけながら転(ころ)がして、文様(もんよう)を施(ほどこ)しています。文様の種類には、楕円文(だえんもん)、山形文(やまがたもん)、格子文(こうしもん)などがあります。

下林遺跡(しもばやしいせき)出土(しゅつど)。
幅:5.2cm(左)
7.0cm(右)

円板状土製品(えんばんじょうどせいひん) 円板状土製品(えんばんじょうどせいひん)

粘土(ねんど)を円形の薄い板にのばし、文様(もんよう)を線刻(せんこく)して焼いたものです。何のために作られたものかはわかりませんが、呪術的(じゅじゅつてき)に使われたお守(まも)りのようなものだったとみられます。

上小口(かみおぐち)にて出土(しゅつど)。
幅:4.6cm

石錘(せきすい) 石錘(せきすい)

魚を捕(と)るための網(あみ)につけられた、石のおもりです。縄紐(なわひも)をくくりつけて、網に固定(こてい)しやすくするための切り目や溝(みぞ)がつけられますが、これはぐり石の両方(りょうほう)の端(はし)を打ち欠いたタイプです。ひもは使いかたを復原(ふくげん)したものです。

上小口(かみおぐち)1丁目にて出土(しゅつど)。
長さ:4.7cm(左)
5.8cm(右)

凹み石(くぼみいし) 凹み石(くぼみいし)

石でできた作業台(さぎょうだい)です。ドングリなどの木の実の堅(かた)い殻(から)を割(わ)るなどしたのでしょう。たくさんの木の実を割ったためか、まん中が深く凹(へこ)んでしまっています。木の実は粉(こな)にして、お団子(だんご)やクッキー、シチューのような料理にされたと推定(すいてい)されています。木の実は栄養(えいよう)もあって保存(ほぞん)もできるので、よく食べられていたようです。一緒(いっしょ)に写(うつ)っているドングリは、現代(げんだい)のものです。

上小口(かみおぐち)1丁目にて出土(しゅつど)。
長さ:15.6cm

刀形石剣(かたながたせっけん) 刀形石剣(かたながたせっけん)

縄文時代(じょうもんじだい)の石剣(せっけん)は、武器(ぶき)というよりも、石棒(せきぼう)のような呪術的(じゅじゅつてき)な目的(もくてき)で作られたと考えられています。一般(いっぱん)に、両方に刃(は)をもつものを剣(けん)、片方だけに刃をもつものを刀(かたな)といいますが、この石剣は両刃(りょうば)ではなく、片側(かたがわ)にだけ鈍(にぶ)い刃を作り出しているので、形のうえでは剣(けん)というよりも刀(かたな)に近いものです。

出土地不明(しゅつどちふめい)。
長さ:28.0cm

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石匙(いしさじ) 石匙(いしさじ)

名前は「匙(さじ)」ですがスプーンではなく、切断(せつだん)したり革(かわ)を剥(は)いだりする、石でできた刃物(はもの)の一種(いっしゅ)です。石を打ち欠いて、刃(は)の部分とつまむための突起を作り出しています。毛皮(けがわ)は参考(さんこう)のために置(お)いたものです。

下林遺跡(しもばやしいせき)出土(しゅつど)。
高さ:4.8cm(左)
2.1cm(右)

磨製石槍(ませいせきそう) 磨製石槍(ませいせきそう)

表面(ひょうめん)を磨(みが)いてなめらかにした、石でできた槍(やり)です。木の柄(え)をつけて狩(か)りに持って行き、獣(けもの)や鳥などの獲物(えもの)を刺(さ)して捕(つか)まえるのに使いました。

秋田(あきた)1丁目にて出土(しゅつど)。
長さ:8.6cm

打製石鏃(だせいせきぞく) 打製石鏃(だせいせきぞく)

石を打ち欠いて作った、弓矢(ゆみや)のやじりです。消耗品(しょうもうひん)なのでたくさん作られたらしく、比較的(ひかくてき)多く出土(しゅつど)するものです。この石鏃(せきぞく)は全体が三角形をなしていて、柄(え)を取り付ける部分に突起(とっき)をもたない「無茎(むけい)」のものです。

上小口(かみおぐち)1丁目にて出土(しゅつど)。
長さ:1.6〜1.8cm

石斧(せきふ) 打製石斧(だせいせきふ)

石を打ち欠いて作った打製石斧(だせいせきふ)と、表面(ひょうめん)を磨(みが)いた磨製石斧(ませいせきふ)があり、どちらも木の柄(え)を取り付けて使用します。これは打製(だせい)のもので、木を切り倒(たお)して木材(もくざい)の加工(かこう)をしたり、おイモを掘(ほ)ったりするのに使われました。

秋田(あきた)2丁目にて出土(しゅつど)。
長さ:14.1cm(左)
9.6cm(右)

縄文時代(じょうもんじだい) 縄文時代(じょうもんじだい)

縄文時代(じょうもんじだい)の最大の特徴(とくちょう)は、土器(どき)を使っていたことです。土器の使用(しよう)によって、食べ物を貯(たくわ)えたり、発酵(はっこう)させたり、煮炊(にた)きやアク抜(ぬ)きをすることができるようになり、食生活(しょくせいかつ)がぐんと豊(ゆた)かになりました。縄文時代という名前は、この時代に使われていた土器に、「縄文」という縄(なわ)を使ったな文様(もんよう)がつけられていたことに由来(ゆらい)します。これは、縄紐(なわひも)を撚(よ)り合わせたり棒(ぼう)に巻きつけたりしたものを、土器の表面(ひょうめん)に押しつけたり転がしたりして模様をつけたものですが、実際(じっさい)には縄文時代の土器が全部、この文様をつけられているわけではありませんし、ほかの文様もいろいろあります。縄文時代の生活は、旧石器時代(きゅうせっきじだい)からの狩猟採集(しゅりょうさいしゅう)に加え、雑穀(ざっこく)やイモ類(るい)の栽培(さいばい)がされていました。縄文時代の家は、地面を浅く掘(ほ)りくぼめた所に柱(はしら)を立てて屋根を葺(ふ)いた、竪穴式住居(たてあなしきじゅうきょ)です。
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