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図書館
画展示を歴史民俗資料館と連携して行った。カウンター前の書架に大口町史等を常設
した。
近年の図書館には、旧来の「多くの蔵書を確保し、貸し出す」機能のほかに、
「ゆ
ったりとした時間を過ごす」
「人と交流する」
「生きがいを見つける」という新たな役
割が求められている。しかし、こういった多様化・高度化する住民ニーズに応えるに
は、現在の中央公民館3階のスペースでは限界がある。
本町では平成28年5月に人が集まる空間づくり検討会を立ち上げ、人・モノ・情
報が交流し、新しい文化を生み・育て、まちを元気にする、滞在型の新しい図書館を
含めた複合施設を、住民・住民団体とともに検討している。
5 成果及び評価
事業成果の指標の一つである利用者数は、平成21年度をピークとして減少を続け
ていたが、様々な取り組みの成果が表れ、平成27年度下半期は上昇に転じ、平成2
8年度の年間利用者数は、43,455人となり、前年度から895人増加した。ま
た貸出点数も、7,450冊増加した。
雑誌スポンサー制度には、平成28年度6件の事業者が登録され、雑誌購入費の
削減・購入雑誌の拡大、図書館を情報発信の場としての利用促進などの効果があっ
た。
1歳6ヶ月健診、児童センターや図書館でのおはなし会で、延べ2,196名を対
象に読み聞かせを行い、子どもには本の楽しさを伝え、お母さんには読み聞かせの大
切さを体感してもらうとともに、図書館のPRをすることができた。
「季節のおはなし会」5回のうち、3回を子育て支援団体に企画・運営をお願いし
たことで、子育て支援団体との連携が深まるとともに、多彩な内容のおはなし会を開
催することができた。
「憩いの四季・図書館まつり」を共同開催することで、来館者数の増加、年齢層の
拡大などの相乗効果が期待できる。
「さくら大学」には41名の参加者があり、これまで図書館としてアプローチが
できていなかった高齢者に対して、読書に関心を持ってもらうきっかけ作りができ
た。今年度は県立一宮聾学校の生徒さんの職場体験の期間と重なったため、生徒さ
んにも山姥物語の朗読をお願いした。閉講後、生徒さんとの握手の行列ができ、一
緒に記念撮影をする方も見られ、とても人気者だった。聾学校からの受け入れは初
めてだったが、お互いにいい経験ができた。
特集コーナーでは、ガーデニングや夏休みの自由研究、ひざ・肩・腰痛、新番組
の原作本、本屋大賞など、タイムリーな話題を提供することで、図書館の利用者に
新しい本との出会いの場を提供することができた。
移動プラネタリウムは子どもにも大人にも大変好評であった。
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