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Ⅰ 平成30年度の取り組み概要  

  

 

1 図書館運営の目的 

  誰もが生涯にわたって、心豊かな充実した人生が送れるように、利用者のニーズ

に合った資料・情報の収集、提供に努める、新たな本との出会いの場を創出し、図

書館サービスの向上を図る。 

小さな時から本に身近に触れ、本に親しむ習慣を育み、読書活動の推進に努める。

郷土資料を“文化財”として守り、後世に伝える。 

2 平成29年度までの経過又は課題 

  社会全体として本離れの傾向にあり、大口町の図書館利用者数も平成21年度を

ピーク(53,949人)として、その後は減少傾向にあったが、1歳6月健診時や各

児童センターでの出張読み聞かせ会の実施、子育て支援団体と連携したおはなし会

の開催などの取り組み等により、平成27年度下半期から増加に転じ、平成29年

度は前年より183人多い43,638名の利用があった。 

開館から40年が経過し、エレベーターや通路の狭さ、高い書架など平成28年

4月から施行された障害者差別解消法に対応することが困難な施設となっている。

また、施設の面積にも限界があるため、蔵書数の拡充・閲覧席の増設・視聴覚資料

閲覧用の機器設置など、多様化・高度化する住民ニーズに応えることが難しい。 

平成27年度から図書館利用者カードの有効期限を5年に設定して、5年以上図

書館を利用していない利用者カードを無効にする作業を進めた結果、平成29年度

当初の登録者数は、7,503名となり、平成26年度と比べて約6,000名減少して

いるが、この数字が現在図書館を利用している実利用者数であると思われる。 

平成29年度13歳~29歳の貸出冊数は6.6%(平成28年度7.4%)と減少し

ており、他の年齢層と比べてとても低い。 

高齢化の進展により、60歳以上の利用率17.9%も高くなっているため、高齢者

のニーズを的確に把握し、対応する必要がある。 

平成29年度の利用者数の増加は全体で0.4%増加した。 

雑誌スポンサー制度は、平成29年3月末現在で11件のスポンサーが登録され

ており、一定の成果があった。 

松江市との姉妹都市提携により大口町の歴史に対する関心が高まっている。郷土

資料は、その保存を目的として収集されているが、郷土を知り、愛着と誇りを持つ

ために、郷土資料を広く住民に提供することが求められている。 

3 平成30年度の目標 

(1) 現在の図書館では面積や設備に限界があるため、住民や利用者の声を反映させな

がら、多様化・高度化する住民ニーズに応えるため、「人が集まる空間づくり」の

検討を推進する。